Japan Association for Choice Theory Psychology 日本選択理論心理学会

選択理論心理学・関連用語集

選択理論心理学に関する関連用語を纏めましたので、選択理論心理学やリアリティセラピーの理解を掘り下げや、個々の学習のためにご活用ください。


あ行
■愛・所属の欲求
5つの基本的欲求のうちのひとつ。愛し愛されたい、所属していたい、グループの一員でいたい、友人・仲間が欲しいという欲求。他の心理的な欲求に比べ対象が必要なため、他の4つの欲求に比べ、満たすのが難しいとされる。

■『あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法』
ウイリアム・グラッサーの著作。グラッサー・クオリティ・スクールの実践について詳しく記載されている。2001年刊行。原題は『Every Student Can Succeed.』。内容は教師向けであるが、親向きと勘違いされやすい邦題である。

■イメージ写真
上質世界に張り付けてある、その人が得たいと思う人・物・状況・信条を表したもの。このイメージ写真を得た場合、基本的欲求が満たされ、気分がよくなると説明される。

■ウイリアム・グラッサー
選択理論心理学、現実療法の提唱者。医学博士。1925年~2013年。米国オハイオ州生まれ。公教育に関心を持ち、教育で上質を追求する改革を試み、『クオリティ・スクール』を著した。また、従来の精神科治療に疑問を持ち、『警告』を著し薬物療法に依らない方法でメンタルヘルスのあり方に一石を投じた。

■ウイリアム・グラッサー・インターナショナル(William Glasser International, Inc.)
略称は「WGI」。選択理論心理学/リアリティセラピーを普及啓発するために設立された、最高決定機関。世界各国から理事を選出し、様々な制度決定を行い、この制度に基づき、各国の様々な普及啓発活動をサポートしている。なお、WGIの日本での活動拠点として、認定NPO法人日本リアリティセラピー協会(WGIJ)と日本選択理論心理学会(JACTP)がある。

か行
■カーリーン・グラッサー
ウイリアム・グラッサーの配偶者。『結婚の謎』、『人生が変わる魔法の言葉』を、ウイリアム・グラッサーと共に著している。

■解決のサークル
解決のサークルとは、リアリティセラピーの技法/考え方のひとつ。人間関係をよりよくするためのアイディア。結婚カウンセリングなどによく使われる。『グラッサー博士の選択理論』の157ページ参照。

■価値のフィルター
外部からの情報を知覚する際に、通過するフィルターのひとつ。通過した情報は、快・不快・中立の3つに分けられ、知覚された世界に蓄えられる。ウイリアム・パワーズが8番目に配置した良し悪しの原理と同じと考えられる。別名高い知覚と呼ぶこともある。

■カラー・チャート
脳の働きと人間の行動の理由を図解したもので、カラーによる色分けがされている。グラッサーが仲間たちと討論を重ねて作ったもので、チャートを使って事例を説明することをチャート・トークと呼ぶようになった。

■感情
選択理論においては、「全行動」の4つの構成要素のひとつで、自動車の4輪のうち、直接は変えにくい「生理反応」と同様に後輪のひとつに位置づけられる。

■基礎プラクティカム
ウイリアム・グラッサー・インターナショナルの世界共通の公式トレーニングプログラムの2段階目の講座。ロールプレイ実習の他に、カラーチャートの理解が求められる。2日間(12時間)に渡って行われる直接スーパービジョンの後、ロールプレイの事例報告などの間接スーパービジョンを受けられる。

■基本的欲求
誰しもが生まれつき持っている欲求のことで、「生存」「愛・所属」「力」「自由」「楽しみ」の5つが備わっている、とされている。基本的欲求は遺伝子に組み込まれており、人によってそれぞれ強さが違うが、基本的に一生涯、その強さが変わることはない。基本的欲求が満たされると人は幸せ(良い気分)を感じ、基本的欲求が満たされていない状況では、人は不幸(良くない気分)を感じる。

■クオリティ・コミュニティ
選択理論心理学に則った地域共同体。コミュニティ全体が選択理論に移行する決断をし、したくないことを強制せず、強制の心配のないなどの、善い人間関係の存在するコミュニティのこと。『グラッサー博士の選択理論』の第12章に詳しく掲載されている。

■グラッサー・クオリティ・スクール
選択理論心理学を学校に適用し、6つの条件を達成・承認された学校の総称。アメリカ、オーストラリア、アイルランド、韓国、コロンビアなど世界に20校以上存在するが、日本ではクオリティ・スクールはまだ承認されていない。クオリティ・スクールの基準については、『グラッサー博士の選択理論』の464ページ参照。

■クオリティ・タイム
他者と過ごす良質な時間、もしくは、良質な時間を持つこと。クオリティ・タイムでは、限られた時間の中で、お互いが努力する要素を持ちながら、批判や意見の対立する話をしない。相手との関係を良好に、また強固にするために有効であるとされている。

■クオリティ・ワールド
Quality World=上質世界のこと。(以下、「上質世界」を参照)

■『グラッサー博士の選択理論』
ウイリアム・グラッサー著『Choice Theory』の邦訳。2000年刊行。選択理論心理学の集大成と言える書籍で、選択理論の概要、概念の説明、職場、学校、結婚、地域社会への適用など、幅広い領域への知見が書かれている。

■『警告!』
ウイリアム・グラッサー著『Waring』の邦訳。2004年刊行。副題が「あなたの精神の健康を損なう恐れがありますので、精神科に注意しましょう」となっている。現代精神医学と薬物療法について、疑義を呈し、向精神薬によらない精神の健康を保つ方法について論じている書籍。

■『結婚の謎』
ウイリアム・グラッサーとカーリーン・グラッサーの共著『Solving the Mystery of Marriage』の邦訳。2003年刊行。選択理論心理学のうち、結婚関係について書かれている書籍。グラッサー自身の基本的欲求の強さについても触れられている。

■現実療法(リアリティセラピー)
ウイリアム・グラッサーが提唱した心理療法のこと。選択理論心理学を、臨床領域に応用したカウンセリング手法技法。書籍『現実療法』(Reality Therapy, 1965)が出て爆発的に知られるようになった。日本語への翻訳出版は1975年。

■行為
選択理論においては、「全行動」の4つの構成要素のひとつで、自動車の4輪のうち、「思考」と同様に前輪のひとつに例えられる。行為は、直接変えられる/変えやすい、という点で焦点が当てられる。

■行動のシステム
行動のシステムとは、選択理論における行動及び行動を創造する仕組みのこと。私たちが行動を起こす際に選択するものを、【整理された行動】【整理中】【再整理(生成)】の3つの種類で説明している。

さ行
■『幸せな結婚のための8つのレッスン』
ウイリアム・グラッサーとカーリーン・グラッサーの共著『Eight Lessons for a Happier Marriage』の邦訳。2007年刊行。よりよい結婚生活/夫婦関係を持つために、選択理論の概念をレッスン形式で学ぶことのできる書籍。

■思考
選択理論においては、「全行動」の4つの構成要素のひとつで、自動車の4輪のうち、「行為」と同様に前輪のひとつに例えられる。思考は、直接変えられる/変えやすい、という点で焦点が当てられる。

■自己評価(self-evaluation)
自己評価とは、自分の能力、成績、学習、行動、性格、意欲、取り組み、などを自分自身で吟味・評価することを指す。自分の能力、成績、学習、行動、性格、意欲、取り組み、などを他者から吟味・評価される他者評価に対し、リアリティセラピーでは、自己評価を重視している。

■自由の欲求
5つの基本的欲求のひとつで、心理的な4つの欲求の内のひとつ。いわゆる新しい脳が管轄し、主に自由でいたい、自分の好きにしたい、人からとやかく言われたくない、というような自由に関する欲求である。自由の欲求が強い人は、規則や時間などに縛られることを好まない傾向がある。

■『15人が選んだ幸せの道』
ウイリアム・グラッサー著『Reality Therapy in Action』の邦訳。グラッサーが実際に行なったカウンセリングの事例が多数掲載されている。カウンセラーとクライアントの会話がそのまま掲載されており、実際にカウンセリングルームにいるかのように読むことができる。前書きは、心理療法家のアルバート・エリスが担当している。

■集中基礎講座
ウイリアム・グラッサー・インターナショナルの世界共通公式トレーニングプログラムの1段階目の講座。3日間(24時間)に渡って行われる。選択理論心理学の基礎的な概念を学ぶことの他に、ロールプレイ実習を行う。

■集中上級講座
ウイリアム・グラッサー・インターナショナルの世界共通公式トレーニングプログラムの最終段階(5番目)の講座。4日間(28時間)に渡って行われる。難易度の高いロールプレイ実習の他に、上級プラクティカムで行った10分のプレゼンテーションを練り上げ、最終的な発表を行う。英語圏ではCertification講座と呼んでいる。

■集中中級講座
ウイリアム・グラッサー・インターナショナルの世界共通公式トレーニングプログラムの3段階目の講座。3日間(24時間)に渡って行われる。特殊な相談事例も含め、難易度の高いロールプレイ実習を行う。英語圏ではAdvancedと呼んでいる。

■上級プラクティカム
ウイリアム・グラッサー・インターナショナルの世界共通公式トレーニングプログラムの4段階目の講座。ロールプレイ実習の他に、10分のプレゼンテーションの発表が課される。2日間(12時間)に渡って行われる直接スーパービジョンの後、ロールプレイの事例報告などの間接スーパービジョンを受けられる。

■上質世界(クオリティ・ワールド)
選択理論では、人は誰しも、脳のある場所に、「上質世界」と呼ばれる特定の場所を持っており、その人が得たいと思う人、物、信条などを「イメージ写真」として上質世界に貼り付けられている、としている。生徒に教えるときに「‘いいな‘の世界」と呼び換えられることもある。

■『人生が変わる魔法の言葉』
ウイリアム・グラッサーとカーリーン・グラッサーの共著『The Language of Choice Theory.』の邦訳。2006年刊行。日常のよくある場面において、選択理論の言葉と外的コントロールの言葉を対比しながら学ぶことができる。

■精神病
広い意味では、いわゆる精神の病、こころの病。狭義では主に妄想や幻覚を特徴とした症状が知られているが、ウイリアム・グラッサーによると、選択理論では精神病という概念はなく、基本的欲求が満たされていないことによってこれらの症状が起こる、としている。

■生存の欲求
5つの基本的欲求のひとつ。いわゆる古い脳が管轄し、主に食欲・睡眠欲・性欲などの身体的な欲求である。基本的欲求は遺伝子に組み込まれているとされているが、それぞれ強い弱いが存在し、生存の欲求が強い人は、安心、安定、貯蓄、危険を避ける、等々の傾向がある。

■整理された行動
整理された行動とは、「行動のシステム」の中で説明されている、私たちが選択する行動を3つに分類したもののひとつ。いつも選択している行動、あまり意識せずにとっている行動など、本人にとって習慣化したものが「整理された行動」に分類される。

■生理反応
選択理論においては、「全行動」の4つの構成要素のひとつで、自動車の4輪のうち、直接は変えにくい「感情」と同様に後輪のひとつに例えられる。

■責任
ウイリアム・グラッサーによると、責任とは、「他人の欲求充足を妨げずに、自分の欲求を充足すること」としている。また、柿谷正期によると、「他人の欲求充足のお手伝いをしながら、自分の欲求を充足すること」となる。

■全行動
グラッサーによると、我々が生まれてから死ぬまでできることは行動であり、行動は、「行為」「思考」「感情」「生理反応」という4つの構成要素から成っているとしている。この4つはほとんど同時に起こっており、個別に切り離せないため、「全行動」と呼ばれている。行動はBehaviorで行為はActingである。

■創造性(クリエイティビティ)
選択理論における創造性とは、今までの自分の行動のレパートリーでも解決できない場合、新たな行動を生み出すシステム及び、その機能を指す。脳の機能を説明したカラーチャート上では、「行動のシステム」の箇所を指し、グラッサーは、「誰しも創造性を持っている」と説いている。

た行
■楽しみの欲求
5つの基本的欲求のひとつで、心理的な4つの欲求の内のひとつ。いわゆる新しい脳が管轄し、主に、好奇心、遊びなど、楽しみたい、新しいことを知りたい、学びたいということに関連した欲求である。基本的欲求は遺伝子に組み込まれているとされているが、それぞれ強い弱いが存在し、楽しみの欲求が強い人は、ユーモラスだったり、冗談や笑い話などを好んだり、新しいものや知識などを積極的に求める傾向がある。

■力の欲求
5つの基本的欲求のひとつで、心理的な4つの欲求の内のひとつ。いわゆる新しい脳が管轄し、主に、自分の意見を通したい、注目を浴びたい、貢献したい、他人に勝ちたい、認められたいといった、承認・達成・貢献・競争・自己効力感等に関する欲求である。基本的欲求は遺伝子に組み込まれているとされているが、それぞれ強い弱いが存在するとされる。

■致命的な7つの習慣
致命的な7つの習慣とは、ウイリアム・グラッサーが主張している、人間関係を破壊する7つの習慣のことで、「身につけたい7つの習慣」と対比される。

1.批判する
2.責める
3.文句を言う
4.ガミガミ言う
5.脅す
6.罰する
7.褒美で釣る

■知覚された世界
知覚された世界とは、知識のフィルターと価値のフィルターを通して得た情報が、蓄積されている場所のこと。私たちは現実世界をありのままにとらえることはできないので、感覚器官(感覚のシステム)と2つのフィルターを通して、現実世界を自分なりに解釈したものが知覚された世界である。

■知覚のシステム
私たちが現実世界を把握する際に、情報が通過する仕組みのひとつ。知覚のシステムの前には、感覚のシステムがある。知覚のシステムは【知識のフィルター】と【価値のフィルター】とで構成されており、この2つのフィルターを通すことによって現実世界の情報を知覚する。

■知覚のレベル
ロバート・ウォボルディング著『リアリティセラピーの理論と実践』に記載されている概念。選択理論において、知覚には、「高い知覚のレベル」・「低い知覚のレベル」があり、高い知覚とは、自分の価値観を深く反映し、多くの意味づけをして、現実世界を見ているということを指す。低い知覚とは、自分の価値観をあまり反映せず、あまり意味づけをせず、ありのままに現実世界を見ているということを指す。

■知識のフィルター
知識のフィルターとは、知覚のシステムの2つのフィルターの内のひとつ。感覚のシステムを通ってきた現実世界の情報を、自分の知識や知っていることに照らし合わせ、それが何であるのかを判別し、自分にとって価値のある情報か、そうでないものかを判断する役割を担っている。

■チャート・トーク(chart talk)
脳の働きと人間の行動の理由を図解したカラー・チャートを解説・説明したワークブックで、米国ウイリアム・グラッサー協会が作成したもの。カラー・チャートと合わせてみることで理解がより深まる。

■『同一性社会』
ウイリアム・グラッサー著『Identity Society』の邦訳。日本ではサイマル出版が刊行し、現在は絶版となっている。

な行
■日本選択理論心理学会
選択理論心理学・リアリティセラピーの継続学習や学術研究を目的とした学術団体(任意団体)である。認定NPO法人日本リアリティセラピー協会と連携しながら、選択理論心理学・リアリティセラピーの普及啓発を行っている。

■認定NPO法人日本リアリティセラピー協会(William Glasser Institute Japan)
ウイリアム・グラッサー・インターナショナル(WGI)と連携し、日本における選択理論心理学・リアリティセラピーの普及啓発を担っているNPO法人。略称は「WGIJ」。WGIの行っている世界共通の正式プログラムを、日本国内で行える唯一の団体である。

は行
■『ハッピーティーンエイジャー』
ウイリアム・グラッサー著『Unhappy Teenager』の邦訳。10代の子供の持つ親と子は、さまざまな問題を抱えやすいが、選択理論を用い、よりよい親子関係を構築する方法が書かれている。

■比較の場
知覚された世界の情報と、上質世界にあるイメージ写真を比較している場所。フラストレーション・シグナルが発せられる場所でもある。比較の場は、ひとつではなく、無数にあると言われている。

■フラストレーション・シグナル
知覚された世界の情報と、上質世界にあるイメージ写真に違いが生じた時、「比較の場」より生じる信号。通常良くない意味で用いられるフラストレーションとは違って、「行動せずにはいられない」というシグナルのこと。

■ベンチューラ校
ベンチューラ校とは、カリフォルニア州の女性対象の教護施設に設置された高校で、1956年にウイリアム・グラッサーが精神科医として学校に関わった最初の学校である。この学校での生徒との関わりが、リアリティセラピーの基本的な考えを生み出した。これとは異なり、同じ名前の学校が後にグラッサーのアイディアを使って、「クオリティ・スクール」を目指した。ベンチューラは地域の名前なので、同名異種の学校も存在する。

■ボス・マネジメント
ボス・マネジメントとは、外的コントロールの原理原則を用いて行うマネジメントで、しばしば、リード・マネジメントと対比される。叱責や罰、強制を用いるマネジメントが特徴で、結果的に、コスト的に高くつき、様々な問題を生むとされている。

ま行
■身につけたい7つの習慣
身につけたい7つの習慣とは、ウイリアム・グラッサーが主張している、人間関係を良好にする7つの習慣のことで、「致命的な7つの習慣」と対比される。

1.傾聴する
2.支援する
3.励ます
4.尊敬する
5.信頼する
6.受容する
7.意見の違いについて交渉する

■『メンタルヘルス-こころの健康の保ちかた-』
ウイリアム・グラッサー著『Defining Mental Health as a Public Health Issue』の邦訳。
メンタルヘルス(精神に関わる健康)について分かりやすくまとめられており、薬物療法について警鐘を鳴らしている。また、メンタルヘルスの定義について述べられている。

や行
■欲求充足
欲求充足とは、5つの基本的欲求を満たすことである。欲求充足されている状態は、気分の良いものであり、反対に、欲求充足されていない状態では、気分が悪く、そのままの状態でいることが困難になる。

ら行
■『落伍者なき学校』
ウイリアム・グラッサー著『Schools without Failure』の邦訳。日本ではサイマル出版が刊行し、現在は絶版となっている。

■リアリティセラピー(現実療法)
ウイリアム・グラッサーが提唱した心理療法のこと。「現実療法」を参照のこと。詳細は、本ホームページ参照。

■リアリティセラピーにおける3つの原則
リアリティセラピーは、以下の原則を基盤にしている。 
1. 人は自分自身の行動に対して責任がある。社会や遺伝や過去のせいではない。
2. 人は変わることができる。また、より効果的な人生を送ることができる。
3. 人はひとつの目的をもって行動する。すなわち、彫刻家が素材を彫るように、自分の環境を操作して自分の欲している心のイメージ写真に近づけようとする。

■『リアリティセラピーの理論と実践』
ロバート・ウォボルディング著『Using Reality Therapy』の邦訳。リアリティセラピーの手法について、細かく纏められている。

■リード・マネジメント
リード・マネジメントとは内的コントロール(選択理論)の原理原則を用いて行うマネジメントで、しばしば、ボス・マネジメントと対比される。上質を追求し、個人ではなくグループの達成を強調し、恐れや罰、叱責を排除し、従業員(もしくは生徒)が仕事(もしくは学習)しやすくすることを重視している。グラッサーは、リード・マネジメントを「尊敬のマネジメント」と呼んでも良いとした。

わ行

参考書籍